2006年6月24日(土)
粟野 つつじの湯

目的地 前日光つつじの湯
栃木県鹿沼市入粟野994−2
ルート 行き : R4(日光街道)→ R352 → r3 → R293 → r307 → r37 → r15 → r246
帰り : r246 → r15 → r37 → r293 → r16 → r270 → r7 → r2 → R354 → R122
走行距離 256km

朝5:00にセットした携帯の目覚ましで目を覚ました。起きた瞬間から心の中には "Born to be wild." が流れている。例えピンクナンバーで目的地が日帰り温泉施設だとしてもだ。 男は荒野を目指すものだけれど、時には日帰り温泉だって目指しちゃうのだ。

実は3日前の水曜日にも仕事をさぼって(oops!!)、矢板の「城の湯温泉」に行こうとしたのだが、6月だというのにあまりの寒さと途中から降り出した雨に敗れて、栃木県に入ったところで引き返した。そのときは春日部あたりで既に「帰りたいよー」と思っていたのだが、とりあえず栃木県の県境までがんばった俺は結構えらい。

その後インターネットで日帰り温泉を検索していてこのつつじの湯を見つけ、よさそうじゃんと思い、前回のリベンジもかねてのプチツーリングである。

5:40ごろ出発。環七のセルフスタンドで給油してR4を左折し、旧道の分岐を右に入る。バイパスを進んだ方が早いんだろうけど、自慢じゃないが俺は20数年ぶりのリターンライダーだ。カムバックしてからまだ4ヶ月ほどしかたっていない。はっきし言ってバイクの運転にあまり自信がない、いや、ぜんっぜん自信がない。4号バイパスみたいに空いてると100キロで流れるような道はデンジャラスだ。命が危ない。
バイパスは走っててもあんまり変化がなくてつまらないしね。

日光街道を延々と北上する。3日前に通ったときは平日だったから要所要所混んでたけど今日はスムーズでいい感じ。心の中には "Born to be wild." が流れている、と思ったら赤信号で止まるたびに前輪のディスクブレーキが「キーーーッ!!」って鳴いたりして(最近良く鳴くんです)、朝の新聞配達の気分を味わう。運転が下手なので、信号ダッシュで原付のスクーターに余裕で負ける。でも、でも、
たーのしーーー!!

利根川を渡ると茨城県をちょっとだけ走り、すぐ栃木県に入る。前回はこのあたりで撤退した。この時点で記録更新だーっ!(どんなきろくなんですか)
引き続き日光街道を暫く走り、352号線を左折する。

写真は352号線に入った直後。おっ!道幅広いぞ。ダンプが凄いスピードで走ってるぞ。大丈夫か?!俺とGN!

ですがしかし、心配するほどの事もなく、60km〜70kmで流れに乗って左車線を巡航することができたのでした。よかったよー。

国道352号から県道3号、国道293号、県道307号、県道37号、県道15号と無事に走破(だからおおげさだってば)し、県道246号だと思って右折したところに "あわの" エリアの案内板があったので、ちょっと停めて見てみた。
「ふーん、つつじの湯まで結構走るんだ。途中に直売所とかあるな。そばや多いな。滝がいっぱいあるよ。現在地がここだから...?...あっ!」俺は失敗に気が付くとリカバリーが早い(いばんなよ)。そそくさと県道15号まで引き返しちょっと先の、今度は本物の県道246号を右折したのである。

県道246号の途中にある駐車場に停めて一服した(携帯灰皿持ってますよっ)。誰もいなかったので、セルフタイマーで俺とGNを撮ってみた。カメラを置いたところとバイクの場所が遠かったので忙しかった。シャッターを押してダッシュ、一回ころんだが泣かずに立ち上がり、必死でバイクに跨り、どうにか間に合ったのがこの写真である。

考えて見ると、自分がGNに乗ったところはこの写真で始めて見る、なんかいい感じだ。手に入れるためにはらったお金は全て込みで19万円弱だし(新車)、オイル交換だって1L缶で足りるから1000円位ですんじゃうし、ガソリン1Lで40km走っちゃうし、それなのに、ああそれなのに、こんなところまで連れてきてくれるなんてGNってなんかけなげだ。そんなGNと、誇らしげに跨ってる自分がなんかカワイイ(照)。

県道246号は写真のような渓流沿いの素朴ないい道だ。ぽつんぽつんと農家があったりして日本の原風景の中を山深く入って行く感じが良い。心の中を流れるのは「まんが日本昔話」のテーマだ。

この道は後ろから車が来たら先に行かせ、40〜50km位でトコトコ走る事を強く推奨いたします。かっとんでツーリングしてるグループもいたけどね。

暫く快適に走るとこんな道になる。ちょっと緊張するけど山深く入って行く感じでとても良い。進むにつれて傾斜もコーナーもきつくなっていくが、対抗車があまりこないし、コーナーには必ずミラーがあるのであんまり怖くなかったよ。

「振り向くな 美人はいないよ 安全運転」
・・・・・・・・訳わかりません
さて、目的地「前日光つつじの湯」に到着。
10:00からだけど9:40に着いちゃったので駐車場でまったり一服してから施設の前まで行ってみると(駐車場はちょっとだけ離れた場所にある)、地元のお年よりが何人も表のベンチで待ってる。結構な人数だ。これだけの人が一気に入ったら、小さい浴室だったら混んじゃうなあ。

10:00ちょっと前に入り口が開いて入場。ここは自動販売機で入浴券を買い浴室入り口で渡すシステムだ。温泉に入らなければ、休憩所は無料で利用できる。良心的だ。

早速入浴券を買い、受付嬢(70前後のいかにも地元っぽいひとでした)に券を差し出すと、「準備が終わったら、館内生放送で知らせるからちょっと待って下さい。」と言われた。生放送?と思っていると、同僚らしき、これも70前後のジモティに「生はいらないんだよ。館内放送でいいんだよ。」とつっこまれ、「ああそうか、はっはっは」。しかし、俺の後に入浴券を差し出した人にも「館内生放送があるまで待って下さい。」... ナイス!おばちゃん!

待つほどもなく「館内生放送」があり入浴。浴室はまあまあな広さで、洗い場の数も十分だ。施設が開くのを待ってた人数の半分も入浴していない。みなさんどこ行ったの?
体と頭を洗い、まず内湯につかる。気持ちいーっ!!温泉に入ると「あーーー」と、「あ」とも「う」とも「お」とも付かない声がでるのはなぜなんでしょ?ホント癒されます。ここの湯は肌がすごーくすべすべになる感じがするね。女性にはいいんでない?
露天風呂は内湯より幾分温度が低く、その分のんびり入れる。そして景色がなんか山のなかーって感じで非常に良い。

ひとしきり温泉を楽しんで、休憩所で一服。ここでなぞが解ける。常連のお年よりたちはまず休憩所でひとしきり、畑の話やら、健康の話やらした後で、「さー、風呂でも入るか」と脱衣所に向かうのである。そんなどーでもいい事に関心しながらつつじの湯を後にしたのだった。

駐車場にはいると、GNがちょこんと待ってた。なんかけなげだ。「さー、帰るか相棒」。
帰りは、県道を何本か走って国道122号線に出て帰ってきた。122は思ったより快適だった。混んだのは16号の手前だけだったし。栃木に行ったら帰りはまた122で帰って来ようと誓ったのだった。

15:15無事帰宅。もっとのんびりして来ればよかったなあ。



帰宅翌日バイク屋で、1000キロ点検と合わせてブレーキの鳴きを見てもらった。
パッドの面取りとグリスアップをして貰い、鳴かなくなったが気持ちブレーキの効きが
あまくなったような... まあテクニックでカバーするか(死ぬな、俺)。


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