2021年12月4日(土)、5日(日)
2年ぶりの宿泊ツーリング IN 鴨川

目的地 房総スカイライン経由、鴨川の宿
ルート
1日目 :  京葉道路 → 館山自動車道 → 房総スカイライン → 国道128号 →「鴨川ヒルズリゾートホテル」(134km)
2日目 :  房総スカイライン → 国道410号 → 圏央道 → 館山自動車道 → 京葉道路 (133km)
走行距離 267km

2021年も12月に入って最初の週末。ワレワレ夫婦は2年ぶりにツーリングらしいツーリングに出かけた。
ツーリングの目的は、ただひたすらバイクでの移動を楽しみながら海沿いの温泉ホテルに到着して、温泉に入って、和室でのんびりして、美味しい料理を食べる、といった至ってしんぷるなものだ。(いつもこんな感じですけど)
まあ兎に角だ。ワレワレ夫婦は師走の房総一泊ツーリングを、安全第一で楽しむのだ。


朝7時起床。掃除と洗濯を済ませて9時頃出発した。

国道14号のスタンドでドラッグスター250とST250に給油して、篠崎インターから京葉道路に乗った。
季節は初冬。とは言え今年は例年になく寒いので、ワレワレ夫婦は真冬用の装備で出発した。出発直後は「あまり寒くないね」とか(無線インカムで)話しながら走っていたのだが、高速に乗ってしばらくしてから「やっぱり寒いね」とか(無線インカムで)話しながら走った。真冬の装備にして良かった。
幕張あたりから千葉東ジャンクションまで、毎度の渋滞。ワレワレ夫婦はすり抜けずに、大人しく進んだ。その方が寒くないし。

渋滞を抜けて館山自動車道に入り、市原サービスエリアで休憩。
ここのバイク置き場はいつも満車状態だったせいか、しばらく来ない内にバイクエリアが拡張されていた。
今日も天気がいいので、ツーリングのバイクが沢山停まっていた。

時刻は11時過ぎ。
トイレを済ませて、あさりかき揚げ蕎麦。
そうだ。思い出した。ここのかき揚げは巨大で食べにくいし、食べ終わる頃には若干気持ち悪くなってくるんだった。
でも、まあ完食。ちょっと胸やけ。

館山自動車道を君津インターで降りて、県道92号を左折。房総スカイラインを鴨川方面に進んだ。この道はかつては有料だったが、今は鴨川有料道路と合わせて無料だ。
時刻は12時過ぎ。房総スカイラインは穏やかなカーブが連続する走りやすい山道だが、土曜日のこの時間は車が多く、自分のペースで走れない。
ワレワレ夫婦はのんびりと安全運転で進んだ。

道の駅「ふれあいパークきみつ」でトイレ休憩。
この辺りは「永光卵」っていう鶏卵が名産らしく、道の駅のふれあい物産館で沢山売っていた。食堂では、卵かけごはんが人気メニューらしい。そこまで言うなら(それほど言ってないけど)買ってみたかったが、バイクで卵を運ぶのはとっても危険なのでやめておいた。

房総スカイライン、県道24号を走り切り、国道128号を右折。少し走ってベイシア鴨川店で、宿で食べるおやつの買い出しを行った。地方のスーパーは東京では売ってないようなものが沢山あって、品ぞろえを見るだけで楽しい。

時刻は午後2時位。日差しが強く、午後になってから気温が上がってきたようで、最早全く寒くない。っていうか暑い。
ここから宿までは15分位の距離で、宿のチェックインは15時から。少し時間が余ったので、海沿いにバイクを停めて、海を眺めた。ワレワレ夫婦は、爽やかな海風を浴びてくつろいだ。少しの間そうしてから出発。

午後3時ジャスト位。
出発から134km走って本日の宿泊地、「鴨川ヒルズリゾートホテル」に到着した。

玄関前の駐車スペースにバイク2台で入って行くと、従業員の男性が近寄ってきて「バイクでご宿泊の方ですか?」と聞いた。俺が「そうです」と答えると従業員の男性は「あそこに2台並べて停めて下さい」と言って、玄関わきの軒下に案内してくれた。
俺はテキパキと、リアシートと荷台に積載した荷物を降ろした。そしてチェックイン。
食事や大浴場の説明を聞き、カギを受け取って部屋に向かった。

部屋は「本館」、「タワー棟」とあるうちの「タワー棟」の7階。広い和室だ。宿は海から少し内陸に入った場所に立地しているが、小高い丘の上に建っているので大海原が眼下に広がっていて、とてもいい景色だ。

とりあえずツーリング用のウェアから部屋着に着替えた。かみさんは浴衣と丹前。
この宿には本館の大浴場、展望露天風呂と内風呂(男女入れ替え制)とタワー棟の男女別展望大浴場がある。
で、速攻でタワー棟の展望大浴場に向かったのであった。

大浴場は貸し切り。
俺は大きく傾いた太陽に照らされてキラキラと輝く海面を眺めながら、ぬるめの湯にじっくりと浸かったのであった。

鴨川ヒルズリゾートホテルの源泉は、天津小湊温泉。泉質は、メタケイ酸 炭酸水素ナトリウム。
効能は、肩こり・冷え性・腰痛・筋肉疲労・美肌などらしい。

部屋からは、南房総の向こうに沈む日没が見れる。外房なのに不思議だ。このあたりの地形と、宿が向いている角度の問題だろうか。
ともあれ、ワレワレ夫婦は美しい日没を鑑賞した。
で、ビールを飲んで夕食までゴロゴロ。ああああ、なんて幸せなんでしょう!

夕食は、本館2階の食堂でコース料理。お品書きは先付に八街豆腐、旬彩いろいろ、おつくり、寄せ鍋、鯛の兜煮、茶わん蒸し、揚げ物いろいろ、みそ汁、ごはん、漬物、デザートと言った充分なものだ。
俺は生ビール、かみさんはジンジャエールを追加注文して食事開始。鯛の兜煮が、食べにくかったけど美味しかった。

それにしてもだ、隣のテーブルに座っているご一行が気になる。ワレワレ夫婦が席についてからずーっと、食事をするでもなく、会話をするでもなく、ただじっとしている。一体どんな状況なのか。しばらくしてその理由が分かった。ご一行の中の男性が立ち上がり、従業員のもとへ行って何か伝えて席に戻った。するとその後、すぐにデザートが運ばれてきた。忘れてたな・・・隣のテーブルのご一行は素早くデザートをを平らげ、食堂を後にして行った。ご一行は相当長い間静かに待っていた。その忍耐力に感服。

食事の途中、かみさんがお冷がほしいというので、おれは「すみませーん」と手を挙げて従業員の人を呼んだ。「お冷いただけますか?」と言うと、「はい、すぐにお持ちします」と言って従業員の人は去って行った。
食事続行。しかし、待てど暮らせどお冷が来ない。やがて次の料理が運ばれてきた。従業員の人は「あ、お冷ですね。すぐお持ちします」と言って再び去って行った。忘れてたな・・・
ちなみに隣のテーブルとワレワレ夫婦は同じテーブル係のおじさんが担当している。
実はこのおじさん、この前にも2度ほど、この人ちょっとやばいかもと思う事があったのだ。1度目は一人用鍋の固形燃料に火をつけるときのことだ。おじさんは俺の右側、鍋は俺から見てテーブルの左端にある。おじさんは右側から俺の目の前にチャッカマンを差し出し、俺をのけぞらせて左側の鍋の固形燃料に火をつけた。俺はとっても温厚だから気にしないけど、これはだめなんじゃないかなあ。
さらに、すでに食べ終えた食器を下げるとき、俺のビールのジョッキの飲み口をがっと掴んで持ち上げて、まだビールが残っていることに気付いて「すみません」と言ってもとに戻した。俺はとっても温厚だから気にしないけど、コロナ禍のご時世に(じゃなくても)これは完全にアウトだ。
料理をあらかた平らげて、てんぷらと、漬物と、みそ汁でご飯を食べ終えた。ああ、美味しかった。そしてワレワレ夫婦はじっと待った・・・・・・・・・忘れてるな。待てど暮らせどデザートが来ない。
ワレワレ夫婦は協議して、部屋に戻ることにした。別に気を悪くしているわけではなく、それほどデザートが食べたい訳でもないからだ。伝票にサインをして食堂を出てエレベーターに乗り込もうとしていると、従業員の女性が「すみませーん!」といいながら追いかけてきた。
「もしかして、デザートまだ出てませんでした?」
「はい、でもいいです。」俺はなるべく気分を害しているわけではないことを分かってもらえるように願いながら言った。
「どうも、申し訳ありませんでした。」従業員の女性は深々と頭を下げた。しきりに恐縮している。思うに、良くあることなのではなかろうか。
「いや、全然大丈夫です。」ワレワレ夫婦は、ちょっと気の毒になりながら部屋に戻った。
という、どうでもいいような出来事を長々と済みませんでしたm(_ _)m (反省するなら書くなよ)

12月5日、日曜日。
朝5時起床。6時にタワー棟の6階(部屋は7階だから気軽に行ける)の大浴場に行った。すでに一人入浴していたが、俺が浴室に入るとすぐに出て行った。
で、朝の大浴場貸し切り。明けていく空と、その下に広がる海を眺めながら朝風呂。至福のひと時だ。

朝風呂から部屋に戻って、かみさんを起こした。今日の朝食は7時の回を予約してある。

朝食会場は、昨日の夕食と同じ食堂だ。昨日の使えないおやじ・・・もとい、テーブル係の男性はいなかった。
ここの朝食は、かつてはビュッフェだったらしいが、コロナ禍の影響で予め一人分づつ用意するようになったらしい。(かみさん情報)
おかずのプレートには、日本の朝食らしい料理が上品にならんでいる。どの料理もおいしい。

朝食を終え、部屋に戻って出発の支度をした。
朝8時15分頃チェックアウト。
バイクに荷物を積載していると、従業員の男性(支配人だと思う)が近づいてきた。「バイクだと大変じゃないですか?」
俺は積載作業を続け、かみさんが会話の相手をした。「昨日は温かかったけど、今日は寒いですね」
「今日走るルートはもう、決まってるんですか?」
多分お勧めの観光地や道を教えてくれようとしたのだろう。これには俺が答えた。「いや、今日はもう真っ直ぐ帰るだけです。」
かみさんが、「年末年始は予約沢山入ってます?」と聞くと、 「それがどうしたわけか、いっぱいなんですよ。」と笑いながら答えた。そして「あんまり来られても大変なんですけど」と明るい感じで付け加えた。正直な人だ。コロナ禍の影響で従業員がだいぶ減っているらしい。しゃべり方が面白いので全くいやな感じではない
そんな会話をしている内に積載が完了した。
従業員の男性は「お気をつけて」と言い。
ワレワレ夫婦は「お世話になりました。」答えた。
朝9時頃、「鴨川ヒルズリゾートホテル」を出発した。

またまた、どうでもいいエピソードを長々と済みませんm(_ _)m (だから・・・)

宿を出発して国道128号を少し走り、房総スカイラインを北上。県道24号から国道410号に入り、木更津東インターから圏央道に乗った。
圏央道から館山自動車道に入り、市原サービスエリアで休憩。寒いのを我慢して京葉道路を走り、篠崎インターで国道14号に降りた。

午前11時20分。
今日鴨川の宿を出発してから133km、昨日我が家を出発してから267km走って無事に帰宅したのであった。

久しぶりのツーリングは、冬定番の房総半島。あまり距離を走らず、宿でまったりすることだけを目的に出発した。そしてワレワレ夫婦は十分にその目的を果たした。二日目の走行は寒くてちょっと辛かったが、それでもやっぱりツーリングは楽しいなあとつくづく思うのであった。かみさんも楽しかったらしくて、なによりだ。



戻る