2015年6月13日(土)、14日(日)
絶景と新緑の車山ツーリング

目的地 車山、霧が峰
ルート
1日目 :  関越自動車道(練馬) → 上信越自動車道(佐久)→ 国道141号 → 国道142号 → 県道40号 →「車山高原リフト」→
県道40号 →「霧の駅」→ 県道40号 → ホテル「プロミネント車山高原」(250km)
2日目 :  ホテル「プロミネント車山高原」→ 県道40号 → 国道152号 → 県道17号 → 県道196号 → 県土425号 →
中央自動車道(諏訪南) → (高井戸) (222km)
走行距離 472km

えーっ!って、今年初のツーレポだったりして!もう6月だっていうのに(汗

いや、ツーリングの計画は何回もあったのだ。しかし、そのことごとくが雨の為中止となった。なもんで今年に入ってからのワレワレ夫婦は、近場の道の駅に野菜を買いに行ったり、ライコランドやナップスに洗車用品を買いに行ったり、東京駅の地下にお弁当を買いに行ったり、お台場に映画を見に行ったりと近場をバイクで走り回るという週末を繰り返したのだ。

ちなみに、最近見た映画はイニシエーションラブ。「最後の5分、全てが覆る。あなたは必ず、2回観る」っていう、松田翔太と前田敦子主演のあれだ。ネット上の評価は賛否両論だけど、ワレワレ夫婦は引き込まれた。そしてだまされた。なんという単純で、しかし巧妙なトリック。すがすがしいほどの「やられた」感。文句なしに面白い、そして甘酸っぱい。
カルロストシキとか、かっとびスターレットとか超懐かしいし。最近見た映画のなかで、最も楽しめる映画だった。

その前に見に行ったのは、ビリギャル。「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格する」っていう、有村架純主演のあれだ。これは純粋に笑えて、感動して、泣ける映画だった。ストーリー展開とか結末とか分かりきってるのに、それでも感動せずにはいられないという、質の高い出来の映画だ。

その前に見た映画はエイプリルフールズ。戸田恵梨香、松坂桃李主演の「リーガルハイのスタッフが贈る、愛と感動と爆笑の嘘つきエンタテインメント!」っていうあれだ。この映画はなんつーか、基本「くだらねーけどおもしれー」って感じだが、感動する場面もあり、27人の登場人物がエイプリルフールにつく嘘が紡ぎ出す、緻密に構成されたストーリー展開が見所のまあ面白い映画だった。いやー映画って、本当にいいですね。

そんなことはさておき、なんと去年の年末以来、6ヶ月と13日ぶりのツーリングだ。
今回もめまぐるしく変わる週末の天気予報にやきもきしたが、直前の天気予報ではどうにか大丈夫そうだということになり、半年ぶりのツーリング決行の運びとなったのである。
行き先は長野県。白樺湖から霧ヶ峰あたりのビーナスラインを走り、蓼科、八ヶ岳の絶景を満喫するつもりだ。


6月13日(土)朝4時起床。
洗顔とトイレを済ませて居間に移動。デジタルカメラやウェアラブルカメラをウエストバッグにしまい、電子機器類の充電器(これが結構な量になる)をスタッフバッグに入れたり、ゼファー750とビラーゴのシートカバーを取りはずしたり、最後の出発準備だ。

かみさんは5時起床。かみさんもかみさんで最後の荷造りを完了させ、俺はかみさんの荷物と俺の荷物を防水バッグに押し込んだ。
防水バッグをゼファー750にゴムロープで括りつけ、俺とかみさんのレインスーツ、雨用グローブ、防水ブーツカバーを入れたサドルバッグをビラーゴに取り付けた。

かくして出発準備は完了し、6時20分に出発。ワレワレ夫婦はセルフのスタンドでガソリンを満タンにして、関越自動車道に乗るために環七を進んだのだった。と思ったらすぐに渋滞に突入。まじかー、と思っていたら事故渋滞で、事故現場を過ぎたらあとはスムーズに進んだ。あーよかった。

練馬から関越自動車道に乗り、順調に進んだ。この時間東京の天気は曇り空で、高速を走ってたらだんだん寒くなってきた。
無線インカムで「寒くない?」と聞いてみたら「大丈夫」とかみさんは答えた。かみさんはメッシュジャケットの下にダウンのインナーを着込んでいるのだ。(変なの)

ともあれ予報どおり雲は徐々に薄れ、進むにつれて気温が上がってきた。上里SAで休憩し、関越自動車道から上信越自動車道に入った。
佐久平PAで2度目の休憩をとるころにはすっかり晴天。もはや寒さは全く感じない。

佐久平PAからすぐの佐久インターで上信越自動車道から一般道におりた。
順調、順調。
国道141号沿いのスタンドでガソリンを給油し、コンビニで買出しを行った。本日の宿は素泊まりなので、夕食の買出しだ。
「昼飯前に夕食の買出しなんて早すぎるんじゃないの?」と思われるかも知れないがこの先佐久市街を過ぎるとほとんどコンビニがなく、宿泊予定の車山高原近辺にはわずかに一件、白樺湖畔にローソンがあるだけだ。そのローソンも午後遅めに行くと、食べ物は残りわずかな状態になってしまうのだ。観光地にコンビニが一件しかないのだから、さもありなんって感じだ。
だから若干早すぎだとは思いつつなるべく痛みにくいものをチョイスして、午前中のこの時間から夕食を確保しまおうっていう作戦だ。

それにだ、実は白樺湖畔のローソンには苦い思い出がある。以前このローソンに行ったとき周りを観光客でごったがえす中、駐車場で派手に立ちゴケしてその場のスーパースターになったことがあるのだ。なのでなんとなく古い心の傷が疼くようで、できれば行きたくない。いや絶対行きたくない。行きたくないったら行きたくない!ぜったいいかないっ!!!(子供か!)

国道141号から国道142号を左折し、道の駅「ほっとぱーく・浅科」で休憩。
ツーリング一発目のソフトクリーム!と思いきや、準備中で買えなかった。残念!

道の駅「ほっとぱーく・浅科」からはこんな景色が見渡せる。
信州の景色はきれいだなあー。ああ、癒される。

国道142号から県道40号を左折。女神湖を超えてビーナスラインを走る。白樺湖畔にさしかかり、因縁のローソンを横目で見ながら通過した。
と、そのとき、無線インカムからかみさんの「あ、ここだ!ここだ!」と言う楽しげな声が聞こえてきたのだった・・・

大門峠を越えて、さらにビーナスラインを進んだ。このあたりは既に車山高原のエリアだ。左右に広がる鮮やかな緑の草原の道を進み、やがて車山高原リフトの駐車場に到着。
時刻はちょうどお昼の12時くらい。ワレワレ夫婦はリフト乗り場の脇にいくつかあるレストランの一つに入った。

店内は以外にもすいていた。
俺は冷たい掻き揚げそばの中盛りを注文した。中盛りといいつつ量的に十分大盛りだ。
そして、写真では分かりにくいが掻き揚げがでかい。でかすぎて食べにくい。でも味はまあまあ。

かみさんは温かい掻き揚げそばを食べた。
やはり「どうやって食べればいいんだ?」とか言いながら、掻き揚げに苦戦していた。

食事を終え、一人1,600円のリフト券を二人分購入して車山山頂へ。すいているので4人用のリフトに2人で乗った。
草原の中に点在する、レンゲつつじのなんともいえない朱色がとてもきれいだ。
リフトを二本乗り継いで、山頂駅に到着した。
ここから車山山頂までは、距離100メートルの過酷な登山だ!(ってゆるやかな石段じゃん)

ワレワレ夫婦はやり遂げた!
過酷な登りを踏破し、遂に車山山頂に到着!(だからリフトとゆるやかな石段だったじゃん)

車山の標高は1,925m。霧ヶ峰の主峰で山頂には気象レーダーや車山神社があり、360度の大パノラマが広がっている。
山頂から北東に美ヶ原、さらにその彼方には北アルプスの稜線が見渡せる。南東には南アルプスの山々。さらに西方に目を転じれば眼下に白樺湖がありそのむこうには蓼科山。その右側には八ヶ岳の稜線が広がっているという、正に超絶景。

ワレワレ夫婦はさわやかな風をふあびながらこの素晴らしい景色を鑑賞した。そして日ごろのストレスをどこか遠くへ追いやった。なんつーか、何かが回復する感覚だ。
山頂の美味しい空気と絶景を満喫してリフトで下山したわけだが、高所恐怖症のワレワレ夫婦にとって下りのリフトは結構なスリルだ。

登ってくるリフトに乗っていたご婦人が、おそらくレンゲつつじの写真を撮るためにカメラを構えていた。なんとなく予感はしていたが、それは的中した。ご婦人のリフトがワレワレのリフトとすれ違う瞬間、ちょうど俺の真横でシャッター音がした。
恐らくご婦人のデジカメにはレンゲつつじの代わりに、俺の横顔がアップで写っているはずだ。ズームで撮っていたとしたら、汚ねー顔の毛穴まで写ってるかもしれない。俺にはどうすることもできなかったとはいえ、なんか申し訳ない気持ちになったのだった。

そしてやっぱりこれだ!
車山高原リフトの駐車場まで下山して、売店でソフトクリームを購入。
味の方向性は良いんだけれど、ちょっと甘すぎか。
ソフトクリームの量も、少なめな感じがする。

車山高原リフト乗り場の駐車場を右に出て、美しい草原の中の快適なワインディングを霧ヶ峰方面に向かう。ワレワレ夫婦的にはビーナスラインのなかでも、この辺りがもっとも気持ちいいエリアだ。

食事はしたし、車山からの絶景は眺めたし、ソフトクリームも食べたし、ビーナスラインは爽快だし、今やかみさんは絶好調。無線インカムからはさっきから、
「りょーおーてを♪ おっおっおおー♪ ひーろーげて♪ おっおっおおー♪」と聞こえてくるのであった。

で、霧の駅に到着。二輪置き場にはすさまじい数のバイクが停められていた。
かみさん、リンゴジャムと牛乳と焼きとうもろこしを購入。
ベンチに座って牛乳を飲んでみた。
「ん?なんかこの牛乳しょっぱい!」
かみさんは「ええー?どれどれ」と言って一口飲み「ほんとだ、なんかしょっぱい!なんで?」と言った。
なんで?ときかれても、俺にもわからない。だが確かにしょっぱいのだ。かすかにだけど。でも、不思議なことにおいしい。

そんなこんなで、頃合の時間になってきた。
ワレワレ夫婦は宿に入ってくつろぐことにした。

ビーナスラインを車山方面に戻り、車山高原宿泊エリアの方へ右折した。スキー客用の大きな駐車場にゼファー750とビラーゴを停め、印刷してきた詳細な地図を取り出してチェック。
ワレワレ夫婦の宿は宿泊エリアの奥の方で、この辺りは道が複雑に入り組んでいるのだ。

宿までの道を把握して出発。と思ったら速攻で間違えた。かみさんが無線インカムで「私が前走るよ」と言って俺を追い越し、俺はかみさんに先導してもらって進んだ。

午後3時15分。
出発から250km走って本日の宿、ホテル「プロミネント車山高原」に到着した。

フロントに行って何処にバイクを停めればいいか聞くと、エントランス正面の車寄せの脇に停めていいと言う。
ワレワレ夫婦は指定された屋根つきの場所にゼファー750とビラーゴを停め、荷物を降ろしてチェックインしたのだった。

このホテルにはチャペルがあって、フロントには結婚式の招待客と思われる正装の人たちがたくさんいた。
そんな中、こ汚いバイク乗りの夫婦がうろちょろしてたら申し訳ないので、ワレワレ夫婦はそそくさと部屋へ向かった。

ホテル「プロミネント車山高原」の宿泊料金は、会社の福利厚生契約を利用して、素泊まりで一人4,000円。
部屋は広くて清潔な和洋室。建物は外観も内装もきれいだ。

そして窓から見える景色は、
正面に蓼科山!

蓼科山の右側に広がる八ヶ岳の峰々!

眼下には白樺湖と、すばらしー眺めの部屋なのであった。

いつも通り、旅装を解いたら速攻で大浴場だ。
一人いた先客は俺と入れ違いにあがり、俺は貸切の大浴場でのんびりと湯に浸かった。
ここのお湯は温泉ではなく、湧き水を沸かしたものらしい。ま、いいです。気持ちいいから。ツーリングの後の風呂はほんと気持ちいい。走行中はずっと同じ姿勢なので、きっとお湯につかると凝り固まった筋肉がほぐされて、血行が良くなるからだと思う。

部屋に戻ってビールを飲んで、恒例のお昼寝。2時間位気持ちよーく寝て、もう一度大浴場でお風呂に入った。

夕食は豪華コンビニディナー。
イカ焼きとサラダとお新香を食べながら、ビールとウィスキーを飲んだ。
明日は7時頃宿を出て、一目散に帰るつもりだ。

テレビやスマホを見ながらまったりと過ごし、いい感じで酔っ払っていつのまにか就寝。

6月14日日曜日、朝5時起床。
洗面とトイレを済ませて朝風呂。正面に蓼科山を見ながら、独り占めの露天風呂にゆっくりつかった。

部屋に戻って、コンビで買っておいた朝食を食べた。そして出発準備開始。
充電しておいた電子機器を回収し、スタッフバッグに収納。もう使用しないであろうと思われるものをツーリングバッグに押し込んだ。
かみさんの荷物も整理完了。ツーリングバッグに押し込んで荷造りが完了した。

ワレワレ夫婦は手分けして荷物を持ってフロントに行き、朝6時50分頃チェックアウトした。

ゼファー750に荷物を括りつけ、7時15分頃ホテル「プロミネント車山高原」を出発。

ビーナスラインを白樺湖方面に走り、大門峠の交差点で国道152号を右折。国道299号と合流して少し走り、県道17号を左折した。
このあたりは、牧歌的な風景の中の開放的な田舎道って感じで、俺が大好きな感じの道だ。泊りのツーリングだとこんな気持ちのいい道を、早朝にすがすがしーく走れるから最高だ。

県道17号から県道425に入った。インター手前のスタンドで、ゼファー750とビラーゴのガソリンタンクを満タンにして、諏訪南インターから中央自動車道に乗った。

時間が早いので、中央自動車道は順調に流れていた。
途中、双葉SAと初狩PAで休憩。
初狩PAではかみさんが、何故かアニバーサリーの振りを踊りながらフォロミーを歌っていた。

その後も渋滞することなく順調に進み、八王子料金所を通過。高井戸で高速道路をおりて一般道を進んだ。

午前10時50分。
今朝車山高原を出発してから222km、昨日の朝自宅を出発してから472km走って無事に帰宅したのであった。


14日の日曜日は、東京も山梨も長野も雨が降ったようだが、奇跡的にもワレワレ夫婦は地域ごとの雨のタイミングを避けて進み、降られることなく無事帰宅した。これはとってもラッキーだ。
ビーナスラインの霧ヶ峰周辺は、何回行っても飽きることがない。本当に気持ちのいいツーリングスポットだ。
車山山頂からの360度大パノラマは圧巻。リフト代一人1,600円払って登る価値が十分ある。
車山からの眺望といい、ホテルの部屋からの眺めといい、絶景と初夏の高原満喫のすがすがしーいツーリングであった。



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