2010年11月20日
市場食堂の朝ごはんIN銚子

目的地 銚子のあたり
ルート 国道6号 → 県道281号 → 県道8号 → 国道464号 → 県道4号 → 国道356号 → 県道254号 →
県道244号 → 県道254号 → 国道124号 → 県道50号 → 東関東自動車道 → 京葉道路 → 国道14号
走行距離 283km

秋から冬へ、季節が移り変わる時期だ。朝早く屋外に出たときの空気の冷たさは、なにやら神々しいまでに厳然としていて、その透明感は他の季節では感じられないものとなりつつある。
そんな中、日一日と下がって行く最低気温は、今年も俺の精神に二つの影響をもたらした。
一つは、暑い季節より寒い季節の方が、走りたい気持ちが強まると言う事。もう一つは、冬になると何故か漁港を見に行きたくなるということ。毎年寒くなってくるとこうなる。理由は説明はできない。何故かそうなる。

と言うわけで、久しぶりに銚子まで走ることにした。利根水郷ラインを走って銚子市に入り、市場付近の食堂で朝食を食し、初冬の海を眺める。そして、かみさんの指示に従い、おみやげ屋さんで鯵の干物を買って帰るつもりだ。


4時起床。
洗面をすませて居間に移動し、ノートPCを起動して最後の天候チェック。
ええっ!?
この土日はそこそこ好天の予報だったわけだが、今日の予報では銚子や外房は雨となっているじゃないか!俺はコーヒーを一口飲んで腕を組み、中止にするか、はたまた行き先変更か、約27秒検討して決断を下した。
やっぱり予定通り銚子に行くことにした!なぜなら雨模様の海も情緒があるし、予報を信じれば本格的な雨にはならなそうだし、なにより他の行き先を検討するのが面倒くさいからだ。

で、出発準備開始。窓を開けて外気を確認し、冬用の装備をてきぱきと身につけた。雨具と温泉セット(ツーリングのときは常に持って行くのだ)を振り分けバッグに押し込み、バッテリーとSDカードのチェックを終えたデジカメをウエストバッグに入れて肩に掛けた。

5時20分出発。
夜明け前の国道6号を北上し、松戸隧道を越えて県道281号を右折。突き当たりの県道8号を右折してすぐに国道464号を左折。北総線ぞいの国道464号を快適に走行しているころ、夜が明けてきた。県道4号から国道356号に出たところにあるコンビニの駐車場にゼファー750を入れた。

コンビニでトイレ休憩と朝食(おにぎりと缶コーヒー)をとって出発。
利根川沿いの国道356号(利根水郷ライン)を走った。まだ道路は空いていて、俺は快適に走った。あとは銚子まで、気分爽快な利根水郷ラインを黙々と進むだけだ。

銚子市に入って、国道356号から県道254号に入った。海の方に向かって左折し、勘にたよって銚子市場を目指して進んだ。俺の勘は正しかった。すぐに銚子市場がみつかり、市場の前にある「市場食堂うさみ」を発見したのだった。

午前8時40分。出発から131km走って本日最初の目的地、「市場食堂うさみ」に到着。

店の脇の道にゼファー750を停め、エンジンを停止してグローブとヘルメットをとった。グローブとめがねをヘルメットに入れて、メットホルダーにロックした。そして店に向かった。入り口の横に置かれたお品書きをちょっと眺めた。とは言え実は、注文するものはインターネット事前調査によって既に決定している。

俺は引き戸を開けて店に入り、おかみさん(だと思う)に指示されたテーブルに着いて鯖の焼き魚定食を注文したのだった。

「市場食堂うさみ」は朝7時から営業しているので、朝ごはんツーリングにぴったりだ。店の奥では、市場で働いている人たちが談笑しながら食事をしている。鯖の焼き魚定食は840円。どこでも食べられそうな普通の定食だったが、まあいいのだ。漁港の市場で「朝ごはんを食べる」っていう目的は果たしたし、雰囲気は楽しんだのだから。

食事を終えて店を出ると、予報どおり細かい雨が降り始めていた。
俺は少し考え、雨具を着けずに走ることにした。それと言うのも、今日はジェケットもズボン(オーバーパンツ)も防水仕様だからだ。

銚子市場から銚子漁港を経て、ウオッセ21に到着。

ウオッセ21にはシーフードレストランや、水産物即売センターがある。俺はかみさんから受けた命令を実行に移すべく、水産物即売センターの入り口に向かって歩いた。

売り場をぶらぶら歩いて吟味した挙句、6枚入りで600円のあじの干物を購入。
銚子漁港に上がった小あじを、店のおばさんが天日干しにしたという代物だ。

鯵の開きのパックを荷台に括り付け、ウオッセ21を後にして君ヶ浜に向かった。

天気が良ければ観光客の車や、バイクが沢山走っているのだろうが今日はあいにくの天気なので、たまに地元の車が通りかかるぐらいだ。

道端にゼファー750を停車して、君が浜の海岸に出てみた。

厚い雲が広がる重々しい空と、荒れた海。風が強く、細かい雨が降り続いているが寒くはない。俺はウェストバッグからデジカメを取り出し、写真を数枚撮った。そしてなんとなく凄みのある風景を眺めながら、しばし休憩したのだった。

こんにちは、伴 省吾です。

それはさて置き、犬吠崎で記念撮影を済ませて帰路についた。
県道244号、県道254号を経て国道124号を右折。銚子大橋を渡って利根川対岸の茨城県を暫く走った。国道124号から県道50号に入り、潮来インターから東関東自動車道に乗った。

酒々井パーキングで休憩。かき揚げうどんを食べようと思っていたのだが、あまりおなかが空いてないのでやめにした。(おおお!ってなにが?)
トイレを済ませ、缶コーヒーを飲んで出発。東関道から京葉道路を順調に進み、篠崎で一般道に降りた。

午後1時10分。出発から283km走って、無事に帰宅したのだった。


利根水郷ラインを通って銚子まで走るルートは、なんとなく海を見たくなった時に打って付けではなかろうか。早朝に出発して道路が空いている内に走れば、気持ち良ーく走って海に出ることができる。
君が浜から犬吠崎、屏風岩までの海岸線は正に風光明媚。魚は美味しいし、何回行っても飽きない感じだ。俺に関して言えば、この辺りの景色は、暖かい時期より寒い時期の方が見応えがあるように思う。ただでさえ荒々しい光景が、一層迫力を増すからだ。

それはともかく、帰宅後、お土産に買った鯵を焼いて食べてみた。そしたらこれがまた、ものすごくうまかった。おばさんが天日干しにした、小あじの開き。またそのうち買いに行こーっと!



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