2010年9月19日(日)
タコタコまぼろしの米ツーリング

目的地 道の駅多古
ルート
行き :  国道6号 → 県道281号 → 県道8号 → 国道464号 → 県道4号 → 国道356号 →
県道79号 → 国道296号
帰り :  国道296号 → 国道409号 → 東関東自動車道(富里) → 京葉道路(篠崎) → 国道14号
走行距離 178km

東京では厳しかった残暑が、断続的な二日間の雨によっていいくらかましになり、朝のさわやかな空気にはようやっと秋の気配が混じり初めている。夏ばてによって減衰した食欲は回復し、我々夫婦はプチグルメツーリングを計画した。

フランス人とギリシャ人のカップルに見えようとも、実際我々夫婦は日本人だ。(見えねーよ)
そして、日本人のソウルフードと言えば米。で、3連休の二日目。我々夫婦はインターネットで得た情報を参考にして、おいしい米を食べるべく、千葉県香取郡多古町に向かったのだった。


5時30分起床、6時30分出発。
出発の準備で若干汗ばんだが、走り始めると超爽快。ちょっと寒いくらいだ。厳しかった残暑はどうやらひと段落し、季節は着実に秋に向かっているのだ。

環七のセルフスタンドで給油。ゼファーはほぼ満タンだったので、かみさんのビラーゴだけ給油した。かみさんはここで、薄手のジャケットを長袖Tシャツの上に羽織った。

国道6号で金町を超え、新葛飾橋を渡って千葉県松戸市に入った。県道281号から県道8号を経て国道464号に入り、北総線沿に進んだ。無線インカムで、コンビニで売っているスイーツの話をしながら走っていたら、無性に甘いものが食べたくなって来た。なので我々夫婦はセブンイレブンに入り、クリーム玄米ブランのアップルタルトと、缶コーヒーを買って駐車場で食べた。

コンビニを後にして県道4号を少し走り、国道356号を右折。利根川沿いの利根水郷ラインを走る。はっきし言って、多古町方面に行くには遠回りだ。しかし、いいのだ。なぜなら、利根水郷ラインは遠回りしても走る価値があるほど気分爽快な道だからだ。

利根水郷ラインは我孫子市から銚子市まで、左側には利根川、右側には広々とした田園地帯を見ながら走る爽快な道だ。以前かみさんがこの道を走ったのは、2008年6月に成田夢牧場に行ったときと、2008年11月に浮島に行ったときの2回。この道は信号が少なく流れが速いので、2008年のかみさんはビビリながら走行していたものだが、今や鼻歌で「ラブレインボー」なんか歌っちゃいながら、余裕で走行しちゃってるわけだ。どーにもまいったね、って感じだ。

上総大橋の交差点で利根水郷ラインを離れ、県道79号を多古町方面に南下。この辺りは東京からさほど離れていないのに、ものすごーい田舎っぷりだ。

県道79号から国道296号に入り、八日市場方面に少し走ると、本日の目的地の看板が見えて来た。

午前9時30分。出発から101km走って本日の目的地、道の駅「多古」に到着したのだった。

我々夫婦の目的は、道の駅のレストランで美味しいお米を食べることだ。しかし、そればかりではない。もう一つの目的はショッピング。で、食事の前に道の駅の売店、「ふれあい市場」に向かった。そもそもレストランはまだやってない。

大混雑の「ふれあい市場」で土地の名産、やまといも、梨、ぶどう、草もち等ゲット。多古町は美味しい農産物が豊富なのだ。

時刻は10時30分になり、レストランのオープン時間になった。我々夫婦はさっそくレストランに向かった。ここのレストランは「展望ラウンジ」と呼ばれているようだが、行ってみると普通に2階の食堂だ。

ともあれ我々夫婦は料理を注文し、ほどなく俺の「さんま丼セット」とかみさんの「どん丼セット(うどんととろろご飯のセット)」が運ばれてきた。
どれどれ・・・俺は、さんまの蒲焼が乗ったどんぶりの、たれがかかっていない部分の米をそのまま食べてみた。もちもちとした食感で、甘くて、米のいい香りがして、美味い(ような気がする)。

多古町の土壌は、ミネラル分が多い粘土質で米作りに適しているらしく、多古米の味の良さは江戸時代から評判になっていたそうだ。昭和38年には天皇陛下の献上米に選ばれ、昭和46年には「全国自主米品評会(どんな品評会かは分からない)」で日本一、平成2年には日本の米づくり100選に選ばれている。
生産量が少なく、市場にあまり出回らないので、「まぼろしの米」と呼ばれているらしい。

我々夫婦は料理を味わった。
さんまの蒲焼は缶詰みたいな味だったが、それはそれで美味しかった。俺は蒲焼缶が大好きなので、何の問題もない。っていうか、さんまの蒲焼に山椒をかけるとかなり美味い。今度キャンプのときに蒲焼缶で試してみよう。
かみさんが注文したうどんは、茹でがたりないのか、はっきり言ってまずかった。名産のやまと芋のとろろはすごい粘りだ。
うどんやおかずはさておき、多古米は文句なしに美味かった(ような気がした)。満足だ。

そして、ソフトクリーム!
ここのソフトクリームは、ミルク味が濃厚。結構うまい。
さ、帰ろう

駐車場で出発準備をしていると、70年配のご夫婦近づいてきて、ご主人がかみさんに話しかけた。「これ何CC?」
かみさんは「250CCです」と答えた。
ご主人が「250CCでこんなに大きいの?へー。俺も若い頃はベンリイに乗ってたんだよ。もう、45年も前だけど ね」と言った。
続いてご夫婦の奥さんがうちのかみさんに「えらいねー」と言ったわけだが、何がえらいのかは、分からない。

道の駅を後にして、国道296号で成田市を通過。ジェット機がすごく低い場所を飛んでいて、ちょっとびっくり。
国道296号から国道409号に入って少し進み、富里インターから東関東自動車道に乗った。宮野木ジャンクションで京葉道路に入ると、武石から花輪までは渋滞。連休なので行楽客が多いようだ。我々夫婦はを安全運転で進んだ。篠崎で一般道に降り、国道14号から中川の土手を走った。

13時15分。出発から178km走って、無事帰宅したのであった。


以前、週間バイクTVで紹介されてから気になっていた道の駅「多古」にとうとう行ってきた。何回も行こうと思いながら、いつでも行けるし、とか思って行かずに今日になったのだ。

地元名産の農産物を購入し、まぼろしの米を唸りつつ食し、濃厚なソフトクリームを味わった。凶悪な暑さが和らいできた今日この頃、我々夫婦は秋の初めのプチグルメツーリングを、ほのぼのと楽しんだのだった。


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