2007年7月22日
CB400SS初ツーリングIN尻焼温泉

目的地 尻焼温泉 川の湯
ルート
行き : 環七 → 国道17号 → 国道18号 → 国道406号 → 国道292号 → 国道405号
→ 県道55号 → 尻焼温泉川の湯 (180km)
帰り : 尻焼温泉川の湯 → 県道55号 → 国道405号 → 国道292号 → 県道55号(ロマンチック街道)
→ 国道353号 → 国道17号 → 県道25号 → 国道17号 → 環七 (184km)
走行距離 364km

普通自動二輪小型限定免許をどうにか限定解除し、今月の8日に、かみさんのVTR250と俺のCB400SSを納車した。先週の三連休は慣らしを兼ねてキャンプツーリングに行くつもりでいたのだが台風直撃で果たせず、どうにか晴れた三日目に、かみさんと近所を走り回るにとどまった。そして今週末だ。昨日の土曜日は3時起きして出撃したが、出発直後に大粒の雨に降られて即撤退し、今日、俺はめげずに2時起きし、CB400SS初ツーリングに出発したのである。

行き先は群馬県、尻焼温泉の無料露天風呂「川の湯」だ。できればキャンプツーリングしたくて、おともねさんと密かに(別に密かにじゃないでしょ)連絡をとったりしてたのだが、天気予報が微妙だったので、日帰りツーリングに切り替えたのだ。

昨日は20時に寝た(子供か!)。今日は2時に起き、ワールド女子マッチプレーゴルフを見ながら支度をした。宮里藍のセカンドがグリーンオーバーし、アプローチをチョロしたところで支度を終え(そんな説明いらないから)、俺は2時40分に家を出た。

シートカバーとホイールロックをとり外し、俺は慎重に、シートカバーの匂いを嗅いだ。GNのときに犬にションベンをかけられたことが何回かあるからだが、今日はOKだ。俺はイグニッションキーをONにしてセルスィッチを押し、エンジンをスタートさせた。昨日も乗っているので、チョークなしで一発だ。エンジンを暖気させながら、タチバナの振り分けバッグをタンデムシートに載せ、ヘルメットとグローブを装着し、THE POORなWeekend Wandererは新たな一歩を、今正に踏み出したのであった。・・・と、思ったら雨が降ってきた。霧雨のような細かーい雨だ。ええーい!雨がどうした!とりあえず出発だーっ!!

環七から大和町の交差点を右折し、新大宮バイパスは使わずに中山道を走る。別に深い意味はない。ボーっとしててバイパス方面の分岐を曲がりそこなっただけだ。(前にも聞いたことがあるような・・・)

出発から1時間。40キロ程走ると、一旦やんでいた霧雨のような細かーい雨が再び復活し、徐々に雨らしい雨に変わってきた。北本市のあたりで俺はセルフのガソリンスタンドに入り、燃料タンクを満タンにして、トイレに入って、レインスーツを着て、細かいが、しかし密度の濃い雨の中に走り出したのだった。

北本市のスタンドを出て雨の中を走り、熊谷バイパスは使わずに旧道を走る。別に深い意味はない。ボーっとしてバイパスの分岐を右折しそこなっただけだ。(またかよ)
しかしだ。熊谷から深谷まで、バイパスを走るか、旧道を走るかで、大きく時間が違う(たぶん)。俺はバイパスに分岐する箕田交差点の次の箕田橋交差点を右折した。すぐにバイパスに出ると思っていたら、なかなかバイパスにでないので若干パニックに陥り、Uターンして旧道にもどるかな、なんて考え始めた頃、無事にバイパスに合流できたのである。

熊谷バイパスから深谷バイパスを走り、空がだんだん明るくなってきて、おまけに雨も止んできた。
4時50分。俺はバイパスと旧道が合流する少し手前の道の駅「おかべ」に入った。トイレに行き、缶コーヒーを飲みながら一服だ。

セルフタイマーでCB400SSに跨った自分の写真を撮ってみた。せっかくだからニヒルな顔をしたのだが、暗くて良くわからない。残念だ。

神流川橋を渡って群馬県藤岡市に入り、新柳背橋を渡って高崎市に入る。相変わらず細かい雨が、降ったり止んだりだ。高崎駅のあたりで側道から国道18号を左折して、すぐに国道406号を右折。少し走って自販機コーナーにCB400SSを停めて一服。さあ、これから山道だ。

国道406号は進むにつれて、アップダウンやカーブがきつくなってくる。もはや、雨は止んでいるが、路面は濡れていて、場所によっては小川のような水が道路を横切ってたりする。

須賀尾峠を越えて長野原に入ると、下りのヘアピンカーブが連続するようになる。しかも路面はウェットだ。猛烈に怖い。 去年の10月に行った湯沢ツーリングの時の初コケが脳裏をよぎる。幸い、ほとんど車が走ってないので、俺は慎重に、ゆっくりとCB400SSを走らせたのだった。

須賀尾峠からやっとの思いで406号を下り切った。あー肩こった。とりあえず一服だ。

国道406号から国道145号を左折。少し走って国道292号を右折して六合村(くにむらと読む)に入り、野反湖方面に進む。村役場を超えた右側の道の駅「六合」に入り、最後のトイレ休憩。無料露天風呂「川の湯」には、トイレがないかもしれないからだ。

道の駅「六合」を出て国道405号の分岐を右に入る。5kmほど走って県道55号(中之条草津線)を左折。
午前7時50分。出発から180km走って、CB400SS初ツーリング、アーンド限定解除お祝いツーリングの目的地、尻焼温泉「川の湯」の駐車場に到着である。

「川の湯」へは駐車場から250メートル歩かなくてはならない。俺はヘルメットをCB400SSのメットホルダーでロックした。そして振り分けバッグをシートから外し、荒野の用心棒のクリント・イーストウッドみたいに肩に掛けて「川の湯」に向かったのだった。

駐車場から県道55号を右に出て少し歩くと小さな橋が掛かっている。それを渡ると尻焼温泉で、素朴な温泉宿が数件ある。橋を渡って道なりに左に少し歩くと、すぐに川に降りる階段があるので、それを降りて川沿いに進む。
尻焼き温泉の無料露天風呂、「川の湯」に到着だ。既に2人湯に浸かってる人がいる。雨は完全に止んでいて、うす日がさしたりしている。

「川の湯」は長笹沢川を堰き止めて造られた、広大な露天風呂だ。川床から温泉が湧き出していて、泉温は56度と高く、川の水とまざって入れる温度になっているのだ。男女混浴で、水着着用OKだ。泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩塩化物泉。神経痛、筋肉痛、関節痛などに効くらしい。

おれは、露天風呂の脇で服を脱いでタオルを持ち、さっそく湯に浸かってみた。おおー!あったかい。温泉だー!!と思ったら、俺は足をすべらせ、バッシャーン!と豪快な水しぶきを上げてひっくり返った。川床がぬめってて、すごくすべるのだ。先に入ってた人たちが心配そうにこっちを見てる。恥ずかしい。俺は立ち上がり、ほっぽり投げたタオルを拾おうとした。そしてまた、足を滑らせた。バッシャーン!!2回目の水しぶきは、1回目のそれより数段高く上がったのだった。先客のお二人さんは遠くの方で湯に浸かってるので、水しぶきがかかることがなかったのは幸いだったが、ものすごーく恥ずかしかった。ここに行ってみようと思う人は注意が必要だ。「川の湯」の川床は滑る。

ここのお湯は場所によってぬるかったり、温泉が沸き出してるところは熱かったりするので、場所を選ぶ必要がある。俺はちょうどいい湯加減の場所を発見し、開放感あふれる湯を楽しんだのである。

囲いのある湯船もある。川の露天風呂同様混浴だが、こちらは水着着用不可だ。湯の温度は高めなので、寒い時期はこちらの方がいいかも知れない。

俺は時間を掛けてワイルドな露天風呂と景色を楽しみ、「川の湯」を後にしたのだった。

県道55号から国道405号を右折して来た道を戻り、国道292号と合流して道の駅「六合」を超え、県道55号(日本ロマンチック街道)を左折。

名前に惹かれて走ってみたのだが、思った通りただの山道だ。しかし、交通量が少なく、進むにつれて段々山深いムードが漂って来た。ロマンチックじゃないが、いい感じだ。

県道55号から国道353号を右折して給油し、無人の自販機コーナーで一服。国道353号(長野街道)を暫く走り、国道17号を右折。県道25号の分岐を右(ほとんど直進)に入り、前橋駅付近をショートカットして再び国道17号と合流。腹が減ったので藤岡のコンビニでオニギリとコロッケパンを食べ、深谷バイパス、熊谷バイパスを一気に走った。案の定桶川あたりで混雑したが、すり抜けて進んだ。国道16号から新大宮バイパスに入ったところでCB400SSを道端に停めて一服し、新大宮バイパス、環七を一気に走って、13時30分に帰宅したのである。


久しぶりのツーリングだ。しかも、CB400SSで初ツーリング。楽しかった。CB400SSはまだ慣らし中で、4000回転までしか回さないようにしているのだが、普通に流れに乗って走れる。GNでは必至にアクセル開かなくては登らなかったような山道も、余裕で登っていく。今回の燃費はリッターあたり28km。山道を長距離走ったし、俺はヘタッピだし、まあ、こんなもんだろう。何よりも、地方の空いてる道路をトトトトトトトって走るのは最高だ。今回GNを買い換えるにあたり、実はCB400SFもいいなとか思ったのだが、4ストシングルにして良かったなーって、つくづく思うのだった。


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