2007年4月7日(土)、4月8日(日)
お花見キャンプIN宮原

目的地 宮原キャンプ場(宮原青少年野外活動広場)
ルート
1日目 :  環七 → 国道4号 → 国道50号 → 国道294号 → 県道61号 → 県道64号 → 国道294号
→ 県道29号 → 宮原キャンプ場 → 県道29号 → 県道12号 → やまびこの湯 → 県道12号
→ 県道29号 → 宮原キャンプ場(163km)
2日目 :  宮原キャンプ場 → 県道64号 → 国道4号 → 環七(133km)
走行距離 296km

春だ。家の近所の桜はもはや散り初めているが、栃木県南部の辺りは今週が見ごろらしい。先週に引き続き天気予報が微妙だが、そんなこたー知ったこっちゃな・・・・くもないけど、気にしないことにした。そんなこと言ってまた先延ばしにしたら、栃木の桜だって散っちゃうじゃないか。先週、先々週と2週連続でのんびりしちゃったし、来週お花見キャンプツーリングに行くとしたら、宮城県か山形県まで行かなきゃならないかも知れない。という訳で今週は、那須烏山市の宮原キャンプ場に、お花見キャンプツーリングに行くのだ。

6時に出発して新4号バイパスを走る。道の駅「ごか」でトイレ休憩をとり、国道50号との交差点を目指す。明けたばかりの空は、一面が雲。湿り気を帯びた空気は、さながら、綿飴の質感をもってGNで走る俺にまとわり付き、ともすれば、飽和した液体となって天から落ちて来るのではないかと危惧させる。しかし、予報によれば今日は午後から好天となり、栃木南部の気温は17度位まで上がるはずだ。

道の駅「ごか」を出てすぐの新利根川橋で利根川を超えて暫く走り、小田林西っていう交差点を側道から右折して国道50号に入った。本来なら国道4号で宇都宮まで行き、県道64号を右折した方が早いのだろうが、今日は時間に余裕があるので、違う道を走ってみるのだ。

玉戸のあたりのコンビニで2回目のトイレ休憩と朝食だ。のんびり走ったつもりだが、ここまで約2時間で82km。結構いいペースで来てしまった。このペースで行ったら、10時にはキャンプ場に到着だ。あんまり早く着いても暇でしょうがないので、さらにペースを落とすことにした。が、国道50号から国道294号に入ったのだが、この道がまたすげーハイペースで流れてる。のんびり走る訳にもいかず、しょうがないから一生懸命走っていると、「二の宮」っていう道の駅があった。俺は「二の宮」の駐車場にGNを停め、のんびりと一服したのだった。もはや晴天。空の青さと道の駅に植えられた桜が、パステルの淡いコントラストを創り出していて美しい。

国道294号から県道61号に入って北上し、県道69号を少し入り、道の駅「はが」でまたまた休憩。道の駅「二の宮」を出てから27kmしか走ってないが、まあ、いいのだ。道の駅「はが」には大きくて立派な日帰り温泉がある。ツーリングマップルによれば、「黄金色の湯が魅力」なのだそうだ。今度来てみよう。

道の駅「はが」から県道61号に戻り、暫く走って県道64号に入った。県道64号はいかにも地方道って感じの、素朴ないい道だ。空いてるし、景色は飽きないし、まったり走れる。俺はこんな道がすごーく好きだ。国道を走らずに、県道を走り継いだのは正解だった。

民家の庭先で、桜がいい感じで咲いてたので、俺はGNを道端に停めて写真を撮り、ながめながら一服した。休憩ばっかりしてるが、別に疲れてる訳ではない。時間が余っちゃったのだ。それなら、もっと遅い時間に出発すればいいじゃないか、と思われるかもしれないが、早朝に走るのが好きなんだからしょうがない。それに、余裕を持って走ってるからこそ、気に入った風景に出会ったとき、こんな風にまったり鑑賞できるってわけだ。ブィーーン、ブィーン、キキキーーッ!!「オー!チェリーブラッサム!」って具合だ。(・・・・・)

県道64号から向田っていう交差点を左折して再び国道294号に入り、烏山駅の辺りで県道29号の交差点を超える。宮原キャンプ場はここを右折なわけだが、国道294号をもう少し走ると、左側にベエイシアっていうスーパーがある筈なので、そこでキャンプのお買い物をするのだ。何でそんなこと知ってるかって言うと、今回宮原キャンプ場でキャンプするにあたって参考にさせてもらった、ウェブサイトに書いてあったのだ。

しかし、国道沿いの看板に従ってベイシアの駐車場に入って見ると、店内改装中ってことで残念ながらお休みだ。お休みなものはしょうがないので、途方に暮れつつも国道294号を戻り、「コンビニでいいかなー」とか考えながら、駅の周辺を走ってたら、「たいらや」っていうスーパーを発見。俺はほっとして、飛び込んだのだった。

「たいらや」で豚肉、さんまの蒲焼缶、カップ酒、ワイン、ミネラルウォーター等を購入して県道27号を少し走り、境橋手前左側の「宮原青少年野外活動広場」の看板を目印にして砂利道に入る。12時30分。出発から151km走って宮原キャンプ場に到着だ。目論見通り場内の桜がいい感じだ。トルルルルルルルキキッ!ガシャコン(ニュートラルに入れる音)ガチャッ(スタンド出す音)シュタッ(バイクを降りる音)、「オー!チェリーブラッサム!!」って具合だ。(またかよ)
俺は場内をぐるっと一周して、奥の方の川沿いに、本日の寝床を作ることにした。カヌーをやりに来てる人や、バーベキューをしているグループがいるが、キャンプする人は今のところいないようだ。

GNから荷物を全て降ろして、テントを張り、椅子、テーブル、ストーブを準備してお湯を沸かした。本日の昼飯はカップヌードル。朝飯が遅かったので、あまりおなかが空いてないのだ。食後はコーヒーを沸かし、桜を眺めながらボーッとした。さ、温泉行こ。

キャンプ場から県道29号を烏山駅方向にちょっと走って、県道12号を左折。烏山大橋を渡り山道を5km程走り、「やまびこの湯」に到着である。俺は入口で500円の入湯券を購入して、すぐに受付のおばさん?おねーさん?に渡し、脱衣所に向かったのである。

やまびこの湯には内風呂、露天風呂、サウナ、打たせ湯があり、施設もきれいだ。500円は安い。俺はまずシャワーで頭と体を洗い、内風呂に浸かった。つるつるした肌触りのいい湯だ。ちゃんと、温泉の匂いがする。俺は内風呂で十分暖まり、露天風呂に浸かった。気持ちいいのだが、俺の前のおじさんが、前をかくさず大股開きで湯船の淵の岩に腰掛けてるので、なんか気持ち悪い。

やまびこの湯の泉質は、ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉(弱アルカリ性高張性高温泉)で、源泉は南那須大金温泉。神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、きりきず、やけど等に効くらしい。

あー、いい湯だった。風呂から上がって、ロビーの自販機でビールを買ってショルダーバッグに入れた。ビールがぬるくなる前に飲みたいので、俺はかっとんでキャンプ場に戻ったのだった。

ビールを飲んで、ちょっと昼寝した後、そろそろ飯にするか、と思ってたら怪しい人(ごめんなさい)が近づいて来て、「こんにちは」と声を掛けられた。以前にも浮島で俺に声を掛けたことがあると言う。去年の12月に浮島でキャンプしたときに、「一緒に飲みませんか?」と声を掛けてくれたグループの一人だったのだ。世の中狭い。今回も「あっちのベージュのタープのところでやってますから、良かったらどうぞ。」と誘ってくれた。前回は飯食って、酒飲んで、眠さ大爆発のときだったからお断りしたのだが、今日はまだ食事前だし、昼寝したばっかりなので全然眠くない。俺は「じゃあ、お邪魔します。」と答えて、椅子、テーブル、バーナー、食材を持ってベージュのタープの所に向かったのである。

行ってみると、誘いに来てくれた人と、親子連れの人がいて気持ち良く迎えてくれて、100スキで焼いた鳥や、サラスパを分けてもらった。こんなことなら俺ももっと食いもの持ってくれば良かった。二人ともかなり年季が入ったキャンパーのようだ。娘さんは6歳で今年から小学校らしい。かわいい子だ。ゆーきちゃんって言うらしい。あっ!!「もしかして、ゆーきちゃんですか?」俺が聞くと、「ドキッ!」お父さんの心臓の音が聞こえた。と思ったら、お父さんが口で言ったのだった。俺は理解した。そう言えばゆーきちゃんの顔だ。この子がゆーきちゃんだとすると、お父さんは、おともねさんだ。何のことはない。親子連れのおとーさんは、俺が今回のキャンプで参考にしたWebサイトの管理人さんだったのだ。そして、俺を誘いに来てくれた人はぎんなんさん。この人はバイクや車で年間60泊もキャンプする、有名人なのだった。

ぎんなんさん、おともねさん、写真が犯罪者みたいでごめんなさい。

ゆーきちゃんはホームページの写真もかわいいが、実物もほんとにかわいい。そして、素直なすごーくいい子だ。どういう風に育てれば、こんなにいい子に育つのだろう。ゆーきちゃんはお父さんを「とーちゃん」と呼ぶ。仲がよさそうで、うらやましい親子だ。「キャンプ好き?」って聞いたら、「うん、好き」って答えた。今年に入ってから既に、8回もキャンプに行ってて、今回で9回目らしい。おともねさんのホームページではゆーきちゃんがほぼ主役。ゆーきちゃんは、その筋では知られた有名人なのだ。

8時頃になって雨が降ってきた。日本酒とワインを飲み干したし、俺はそろそろテントに戻ることにした。ぎんなんさん、おともねさん、ゆーきちゃん、ありがとう。楽しい時間が過ごせました。

テントに入って、ちょっと読書しようと思ったのだが、寝袋に足を突っ込んで本を開いた瞬間に超強力な眠気が俺を襲った。俺は、ヘッドライトを消して寝袋に入り、深い眠りについたのだった。

朝5時30分。携帯の目覚ましで目を覚まし、テントの中を片付けて外に出た。幸い雨は止んでいる。昨日寝る時は雨の中の撤収を覚悟したが、空には青空がのぞいていて、もう雨は降りそうもない。

歯を磨いて、コーヒーを飲みながらロールパンの朝食を食べ、撤収。出口に向かう途中で、ぎんなんさん、おともねさん、ゆーきちゃんのサイトに顔を出した。3人とも起きていて、そろって見送ってくれた。俺はみなさんにお礼を言い、朝7時20分、宮原キャンプ場を後にしたのだった。

昨日来た通り、県道29号、国道294号を走り、県道64号を右折。昨日走った県道61号は使わずに、そのまま県道64号で宇都宮方面を目指す。時間が早いせいか、車が全然いないので、俺は気持ち良くまったりと走ったのだった。早朝にこんな感じの地方道を走るのは、ほんとにいい気分だ。

宇都宮の辺りで国道4号を左折。この時間の新4号バイパスは車が少なくて、信号は立体交差でパスするので、ほとんど高速道路だ。俺はむちゃくちゃ快適に走った。平気で20キロ位信号につかまらずに走る。

小山市の辺りで一回給油。キャンプ場を出てからここまで、1時間10分で63km走破。むちゃくちゃいいペースだ。スタンドを出てGNを道端に止め、スタンドで買った缶コーヒーを飲みながら一服。

その後も快適に走っていたのだが、16号の手前でクラッチを握ったら、カクッとなってクラッチが戻らなくなった。走りながらクラッチレバーを見たら、ボルトがはずれて、レバーが取れそうになってる。俺は速攻でGNを脇に寄せて停車した。ふー。危ないところだった。俺はとりあえず、カギを束ねるリングでレバーを外れないように固定した。そして、クラッチを握ったりはなしたりしてみた。どうやら大丈夫そうだ。俺はついでに一服して再出発したのである。

その後は一気に走り、午前10:30分に無事帰宅したのだった。来週ボルト買いに行こ。


今回は、マジックマウンテンのインフレータブルマットを使ってみた。路面の凹凸を感じることなく、気持ちよーく眠れた。インフレータブルマットは収納サイズが小さくなるので嬉しい。

ぎんなんさん、おともねさん、ゆーきちゃん、お世話になりました。おかげで本当に楽しいキャンプになりました。また、何処かで会ったら宜しくお願いします。



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